着物の着用

#ファッション

【設問の概要】

シニア層が着物を着る頻度は?
自分で着付けができる人は何割?
着物を選ぶ際に重視することは?

【調査対象】

「コスモラボ」のアンケートモニター

【調査方法】

ネットリサーチ・対面回収

【調査時期】

2023-10

【回答者数】

397

【総評】

■8割強の人が、着物を「来たことがある」と回答した。
■着物を着る頻度について、8割弱の人が「ほとんど着ない」と回答した。
■自分で持っている着物の枚数について、5割弱の人が「5枚以上」と回答した。
■8割弱の人が、自分で着付けが「できない」と回答した。
■5割弱の人が、今後もし機会があれば着物を「着たい」と回答した。
■6割弱の人が、今後着物を着る場合「自前の着物を着る」と回答した。
■着物を選ぶ際に重要だと思う要素について、最も多い回答は「着物の柄や色」だった。
■着物を着る際の主な目的の第1位は「結婚式や披露宴」だった。

8割強の人が「着物を着たことがある」と回答しており、着物は多くのシニア層にとって馴染みのある衣服であることが分かります。しかし、着物を着る頻度については8割弱の人が「ほとんど着ない」と回答しており、日常的に着る習慣がなくなっているようです。

この背景には、着物の着付けの難しさが影響している可能性があります。8割弱の人が自分で着付けが「できない」と答えており、着物を普段から楽しむハードルが高いことを示唆しています。着物は伝統的な衣装であるだけに、着付けに習熟するための時間と技術が必要です。これが、多くの人が着物を持っているにもかかわらず、実際にはあまり着ない理由の一つと言えるでしょう。

さらに、自分で持っている着物の枚数については5割弱の人が「5枚以上」と答えていますが、その中で実際に着物を着る頻度が低いことは、着物が単なる所有物として存在していることを示しています。着物を「着たい」という意欲がありながらも、実際の行動に移せないというジレンマを抱えていることが考えられます。

今後、シニア層が着物をより身近に感じ、実際に着る機会を増やすためには、着付けの簡略化やサポートが求められるでしょう。たとえば、着付けが容易な着物や、簡単に着られる着物セットを提供することで、着物を日常的に楽しむハードルを下げることができます。また、着付け教室やワークショップの開催も有効です。こうした場を通じて、着物の魅力を再発見し、着付けに対する自信を持つことで、着物を着る機会が増えることが期待されます。

また、着物を着る際の目的として「結婚式や披露宴」、「伝統的な行事や祭り」が主な理由となっていることから、これらのイベントに限らず、もっとカジュアルに着物を楽しむ場を作ることも重要だと考えられます。たとえば、地域のイベントや集まりで着物を推奨するなど、日常生活の中で着物を着る機会を増やす取り組みも有効です。「着物の柄や色」「価格」「素材」といった選び方のポイントを踏まえつつ、もっと手軽に着物を楽しめる環境を整えることで、着物文化の再活性化が進むのではないでしょうか。

着物を日常の中で楽しむ文化を再び根付かせるために、着付けのハードルを下げ、カジュアルな着物の利用促進を図ることが重要です。これにより、シニア層が再び着物を楽しむことができる社会が実現できるかもしれません。

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データタイトル 着物の着用
調査年度 2023年
価格(税込) ¥29,700
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