• アンケート調査

2025.04.09

【2025年版】シニア層の防犯対策に関する意識と実態調査

本レポートでは、50代以上のシニア層を対象に防犯対策に関するアンケート調査を実施しました。現在の防犯意識や不安要素、実施している対策、今後のニーズなど、多角的な視点からシニア世代の防犯に対する実態と意識が明らかになりました。

【2025年版】シニア層の防犯対策に関する意識と実態調査
  • 半数近くが「防犯意識は高い」と自覚
  • 「空き巣」と「特殊詐欺」が二大不安要因
  • 7割以上が防犯対策の強化を希望

現在のお住まいの環境について教えてください(有効回答者数:502名)

現在のお住まいの環境について教えてください(有効回答者数:502名)

「一戸建て(家族と同居)」(54.2%)と「一戸建て(単身または夫婦のみ)」(31.7%)を合わせると、一戸建て居住者が85.9%と圧倒的多数を占めています。「マンション・アパート(オートロックなし)」(8.8%)、「マンション・アパート(オートロックあり)」(3.2%)は少数派です。

この結果からは、セキュリティシステムが標準装備されていない住環境に住むシニアが多いことが分かります。特に一戸建て(単身または夫婦のみ)居住者は、防犯上の弱点を持つ可能性が高く、個人での対策が重要となります。一戸建ての場合、出入り口や窓が多く、死角も生じやすいため、住環境に即した防犯対策の必要性が特に高いと言えるでしょう。

 

ご自身の防犯意識について、どの程度高いと感じますか(有効回答者数:502名)

ご自身の防犯意識について、どの程度高いと感じますか(有効回答者数:502名)

「どちらともいえない」が42.2%と最多である一方、「高い」(37.9%)と「非常に高い」(8.6%)を合わせると46.5%が防犯意識の高さを自覚しています。「低い」(9.8%)、「非常に低い」(1.6%)は少数にとどまり、全体として防犯への関心は高い傾向にあります。

注目すべきは「どちらともいえない」と回答した層の多さで、これは防犯意識の高低を判断する基準が曖昧であることを示しています。何をもって「高い意識」と言えるのか、また、どの程度の対策が「十分」なのかという判断材料が不足している可能性があります。防犯に関する具体的な指標や基準を示すことで、より的確な自己評価と対策につながる可能性があります。

 

これまでに、ご自宅や身の回りで防犯に関する不安を感じたことはありますか(複数回答可)(有効回答者数:502名)

これまでに、ご自宅や身の回りで防犯に関する不安を感じたことはありますか(複数回答可)(有効回答者数:502名)

最も多く挙げられた不安要素は「空き巣・侵入被害の不安」(45.4%)で、「特殊詐欺(オレオレ詐欺・訪問販売・架空請求など)」(40.2%)が続きます。この二つが特に高い割合を示しており、シニア層の防犯不安が「物理的侵入」と「心理的な騙し」の二面に強く表れていることが分かります。また「夜道や外出時の安全」(26.3%)、「車や自転車の盗難」(21.3%)、「近隣の治安に対する不安」(16.9%)も一定の割合を占めており、生活空間全体に渡る多様な不安が存在しています。

特に一戸建て居住者が多い背景を考えると、住宅の周囲や出入りの際の安全確保が重要な課題となっていることが窺えます。犯罪種別による対策の多様化と体系化が求められています。

本レポートは現在一部のみを公開しております。
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調査概要

調査対象 「コスモラボ」のアンケートモニター
調査地域 全国
調査方法 ネットリサーチ
調査時期 2025年3月19日
回答者数 502
調査会社 コスモラボ ( コスモヘルス株式会社 )