- シニア調査
作成日:2026.02.24 最終更新日:2026.03.04
シニアのお金の使い道TOP5!最新データから読み解く「新シニア層」の購買行動
多くのシニアが「価値観の変化」を実感する昨今、かつてのステレオタイプなシニア像は通用しなくなっています。
マーケティング活動において、ターゲットが実際にどこへお金を投じているのかといった、家計のリアルを把握することは重要です。
本記事では、コスモラボ独自の最新調査データに基づき、現代シニアの支出項目と深層心理のギャップを分析しました。新シニア層の購買行動の傾向と、マーケティング活動への次の一手を知りたい場合には、ぜひ参考にしてください。
【調査結果】シニアの支出が多い項目TOP5
最新の調査結果から、現在のシニア家計で実際に「お金が動いている」ボリュームゾーンが見えてきました。ここでは、シニアの支出が多い項目について、TOP5の内容を紹介します。
1位:医療費・通院費(24.1%)
医療費・通院費は、家計のおよそ4分の1をしめている、最大の支出項目です。また、加齢に伴い避けることのできないコストだといえます。

シニアにとって通院や薬代は、治療という側面だけではなく、日常の活動レベルを維持するための不可欠な投資でもあります。しかし、医療費・通院費という重い固定費が、将来への不安を助長し、他の消費を抑制する要因となっていることも事実です。
そのため、医療費・通院費の領域での負担軽減や効率化をサポートする提案は、シニアの心理的・経済的な余力を生み出すポイントとなるでしょう。
2位:交際費(外食など)(18.8%)
外食費などの交際費は2位です。この結果から、シニアが社会とのつながりを重視する傾向にあるとわかります。また交際費は、友人やコミュニティとの交流を維持するための「つながりとしてのコスト」の側面が強いことも特徴です。孤立を避け、心豊かな生活を送るための投資であり、サービス提供側には「集う理由」や「会話が弾む仕掛け」が求められます。
シニアを単独の消費者として見るのではなく、社会関係の中心として捉えることで、波及効果の高いマーケティングが期待できる領域です。
3位:健康・美容・化粧品関連(16.2%)
健康・美容・化粧品関連に関する内容は3位であり、シニアの「若々しくありたい」という自己投資欲求が表れています。医療費のような受動的な支出ではないため、自発的な「セルフケア」への関心の高さが伺えます。
また「今後、お金をかけたいと思っているものは何ですか?」の問いに対し、健康・美容・化粧品関連を挙げた人は、現在の支出の約2倍に達しています。そのため、市場の伸び代は大きいといえます。

4位:子や孫への支出(12.6%)
「子や孫への支出」は、第4位です。自分の贅沢は二の次にしてでも「大切な誰かのために」という目的があれば、シニアの財布はひらきやすい傾向にあります。自分個人の贅沢品には厳しい目を向ける一方で、孫の成長支援や家族の思い出作りといった「納得できる大義名分」があれば、消費のハードルは下がります。
いかに「家族の絆を強める要素」としての価値を設計できるかが、シニア層のマーケティングでは重視されます。
5位:趣味(5.5%)
シニアの支出の多い項目について、5位は趣味でした。生きがいや心の充実を図るために、趣味へ投資していることがうかがえます。5.5%なので、全体の割合としては小さく見えるかもしれません。しかし、不安な社会情勢でも、削られにくい継続的な支出項目であることが特徴です。
またシニアには「自分だけの特別な時間」に高い価値を見出し、専門性の高い趣味や独創的な体験には惜しみなく投資する層が存在します。ニッチなニーズを深く掘り下げ、生活に彩りを与える提案を行うことで、根強いファンを獲得できるでしょう。
最新データを踏まえたシニア層のお金の使い道を分析
シニア層の支出の実態と、彼らが本当にお金を使いたい項目の間にはギャップがあります。ギャップを読み解くことで、シニアの消費の傾向が見えてくるでしょう。ここでは、最新データから明確になった「シニア層のお金の使い道」について解説します。
多額の医療費と伸び悩む旅行費のギャップ

調査では、今後お金をかけたい項目の1位は「旅行・レジャー(37.2%)」だとわかりました。しかし、実際の支出はわずか3.7%に留まっています。旅行・レジャーへの意欲はあるものの、現実には支出の約4分の1が「医療・通院」に充てられていることも事実です。

また、8割以上のシニアが老後資金に不安を感じています。
そのため、日々の生活費や医療・介護費用への備えが、楽しみに向けた消費を抑制するブレーキとなっているといえます。将来の健康不安を解消するような提案が、理想的な消費(旅行など)へとお金を回す契機になるでしょう。
健康・美容への高い投資意欲が伺える
「健康・美容」への投資意欲は30.0%と高く、現在の支出(16.2%)の約2倍近い層に該当します。また、病気になってから支払う医療費を苦痛な出費と感じる一方で、若さと健康を維持するための自分磨きには高い価値を見出しています。
そのため、生活の質を直接的に高める「高品質な予防・美容ソリューション」は、シニアが積極的に財布をひらく領域だといえます。
老後不安と他人に消費したい気持ちが混じる
自分の趣味や楽しみよりも、子や孫への支出が優先される実態があります。そのため、老後への不安を抱えながらも、家族を支援したいという切実な心理が見えるでしょう。また40.1%が物価上昇を懸念しており、次世代を案じる気持ちが消費を支えています。
そのため、個人向けの贅沢品よりも、家族の思い出作りや孫の成長支援といった「大義名分」のある商品設計がポイントです。シニアの消費ハードルを下げ、財布のひもを緩めることにつながります。
消費の価値観の変化を捉えるポイント
シニアの価値観を正しく理解することは、ターゲットへの的確なアプローチに直結します。現代のシニアは、「高齢者」という枠組みでは捉えきれない、多様で合理的な判断基準を持っています。
データから見えてきた、彼らが本当に求める価値について、重要な3つのポイントをチェックしていきましょう。
節約と品質の両立を意識している

67.4%が節約志向を強める一方、35.1%が「品質の良いもの」を重視しています。そのため、単なる安売りは今のシニアには響きにくく、長く使える信頼性や投資に見合う価値への厳しい目が光っているといえます。
また、無駄な出費は抑えるものの、価値があると認めたものには対価を払っています。このような消費意識に応えるには、製品の背景にある物語や、確かなエビデンスに基づいた品質の訴求が不可欠です。
健康志向が高まっている
健康志向の高まり(58.2%)は、2位という結果になっています。このことから、できることなら病院に頼らず自立していたいという、シニアの本音がうかがえます。
また、病気になってから支払う医療費は、受動的になりがちです。そのため、受動的な側面を、自分らしく過ごすための「能動的なセルフケア」へとシフトさせる視点が重要です。家計をしめる重い支出を、明日への楽しみに変えるポジティブな転換にすることで、新たな市場を切りひらきやすくなります。
データに基づいた精緻なアプローチが求められる
シニアの実際の支出は、医療や生活といった守りの内容が中心です。しかし本心では、レジャーや趣味といった攻めの消費を求めています。表面的なデータと本音のギャップを埋めるには、精緻なアプローチが求められます。
そのため、シニアの不安を解消し理想の生活を実現するための「具体的な解決策」をデータから導き出すことが大切です。データに基づく緻密なアプローチをすることが、選ばれるブランドへとつながります。
シニアの消費動向を理解し、次の成長市場を創り出そう!
シニア市場の攻略には、表面的な支出だけでなく、不安と意欲の相関を読み解く力が不可欠です。コスモラボは、全国のシニア会員のリアルを反映した独自データをもとに、家計の現実と深層心理のギャップを分析します。そのうえで、貴社の商品開発や戦略について、根拠のある支援を実現します。変化し続ける「新シニア層」の本音を捉え、データに基づいた確かな次の一手を、コスモラボと一緒に創り出してみませんか?