- シニア調査
作成日:2026.03.06
シニアはSNSに何を求めている?2026年最新のSNSマーケティング方法を解説
昨今では、多くのシニアがSNSで情報収集を行っています。しかし、若年層やミドル層と同様のSNS施策を打っても、シニアの心には届きにくいことも事実です。
そこで本記事では、現代のシニアがSNSで何を見て、どのような心理で行動しているかについて解説します。SNSにおける高齢者の利用動向や、SNSマーケティングのコツを知りたい場合には、ぜひお役立てください。
目次
60代でもSNS利用は約8割に達している

総務省の「令和6年通信利用動向調査」によると、60〜69歳のインターネット利用者のうち、SNSを利用している人の割合は約8割に達しています。
電子メールや検索サービスに次ぐ主要なインターネット利用用途となっており、SNSはシニア層にとっても日常的なコミュニケーション手段の一つになっていることが分かります。

【出典】総務省:令和6年通信利用動向調査の結果を元に作成
もはやSNSは、シニアにとってインフラだと言っても過言ではないでしょう。
【徹底比較】シニアの主要5種SNSと利用目的

多くのシニア世代は、以下の5つのSNSを、目的に応じて活用しています。ここでは、シニア世代の主要5種のSNSについて、概要と利用目的をまとめました。

以下では、各SNSについて、ビジネスに関するヒントも紹介しています。
早速チェックしてみましょう。
LINE
LINEは、シニアにとっても、家族や友人との連絡手段として定着しています。ほかにも、公式アカウントからの情報収集やクーポン利用など、消費行動に直結する使い方も目立ちます。
【ビジネス視点】
公式アカウントからの情報発信は、リピート購入や店舗への来店予約に直結しやすいです。たとえば、孫の誕生日や七五三・入学祝いなど、イベントに合わせたギフト提案など。シニアが興味を持ちやすく、違和感なく受け入れられる情報を提供するのがおすすめです。
YouTube
シニアにとってのYouTubeは、第二のテレビとも言えます。また、すべてのSNSの中でも、シニアが多くの時間を投じる傾向にあります。利用用途も、暇つぶしから健康管理や資産運用の学習などと幅広いです。
【ビジネス視点】
健康管理や資産運用など、文字だけでは理解が難しい複雑な商材でも、動画で解説することで信頼を獲得しやすくなります。また、講師や専門家が登場する動画は安心感を与えやすく、購買意欲の向上が期待できます。
フルネームで利用できるFacebookは、シニアにとって同窓会のような安心感があるでしょう。実際に、旧友の近況や知人がシェアした記事などを読むケースも多く見受けられます。
【ビジネス視点】
Facebook利用者は、文字をじっくり読む層が多いです。そのため、相続相談や不動産投資・BtoB商材などの高単価なサービスでも、長文コンテンツを配置することで、信頼を得やすくなります。
X(旧Twitter)
Xを利用するシニアは、情報の速さを求める傾向にあります。たとえば、リアルタイムのニュースを知ったり、趣味の情報収集などで活用したりするケースが多いです。
【ビジネス視点】
シニアにとってのXは、今起きていることや自分の関心を深掘りするなど、検索ツールとしての側面が強いです。そのため、「資産継承」「特定の昭和歌謡」など、具体的なキーワードに基づいたターゲティング広告が有効です。専門性の高い情報を欲している層へアプローチでき、関心度の高いユーザーをLPへと誘導しやすくなります。
シニアの場合、Instagram利用者は閲覧専門が多いです。
孫の写真・絶景スポット・健康レシピなど、視覚的なワクワク感を求めて回遊する傾向にあります。
【ビジネス視点】
見ることを専門とするシニアが多く、機能説明よりも「その商品があるライフスタイル」を想起させると刺さりやすいです。たとえば、孫との旅行や高級化粧品など、視覚的に「憧れ」を刺激する商材は、潜在的な購買意欲を高めるきっかけになり得ます。
シニアがSNSで求めるものとは

総務省が発表しているデータによると、シニアのSNS利用状況は、60代で約8割・70代で約7割と高いことがわかります。80代の場合にも、半数以上がSNSを利用しています。

このような状況下で、シニアがSNSに求める要素は以下の通りです。
社会とのつながり
退職や子どもの独立をきっかけに、それまで維持していた社会的なつながりを失いがちなシニアも多く見受けられます。そのような際に、SNSは空白を埋める受け皿になります。
たとえば、自身の専門知識をSNS上のコミュニティで披露したり、同じ趣味を持つ仲間から頼られたりすることで、自分が社会から必要とされていると再確認しているのです。SNSでのつながりは、社会とのつながりであり、生きがいや自己肯定感を育む「サードプレイス」としての役割を果たしています。
知識のアップデート
世の中についていけなくなることを、心配するシニアも多いでしょう。SNSは、世間から取り残される不安に向けた、知識のアップデートにも役立ちます。実際に、「成長し続けたい」「常に現役でありたい」という前向きな意欲が、ハッシュタグ検索や動画視聴によるリサーチを後押ししています。情報のアップデートを継続することが、日々の楽しみになっているシニアも多いでしょう。
第三者の本音を知る
人生経験が豊富なシニア世代は、企業が発信する情報に対して、若年層以上にシビアな視点を持つことが多いです。そのため、SNS上に掲載されているリアルな声をチェックするケースも見受けられます。
特に、高額な買い物や健康に関わる商品については、実際に使用した人のリアルな感想やデメリットを納得がいくまで精査する傾向にあります。広告では見えにくい「消費者の本音」に触れ、自分の判断が正しい確証を得て、はじめて購買へのステップを踏み出します。
自身の経験を共有する
SNSを、自身の経験を共有する場として利用するシニアも多いでしょう。たとえば、Facebookでの長文投稿や、YouTubeへの熱心なコメントなどは、自分の経験を共有することで次世代や社会に寄与したいという心理の表れと言えます。
また、自分の発信に対して感謝されたり共感を得たりすることは、承認欲求の充足にもなります。誰かに影響を与えられる実感が、SNSの利用を継続させる力になっています。
シニア向けSNSマーケティングの成功ポイント・コツ
シニア向けのSNSマーケティングを成功させたい場合には、ポイントを押さえることが大切です。具体的なポイント・コツは、以下の通りです。
ターゲット設定では興味や関心を意識する

シニアと一口に言っても、ライフスタイルや悩みは多岐にわたります。そのため、SNS広告において、65歳以上といった年齢属性だけでターゲティングを行うのは効率が悪いと言えます。
成果を出すには、ユーザーがSNS上でどのような情報を探し、何に反応しているかという「行動履歴」を軸にターゲットを設定すると良いでしょう。たとえば「登山」や「資産運用」といった具体的なトピックにしぼることで、広告を「自分に向けられた有益な情報」として認識させられます。セグメントの精度向上が、結果としてCPA(顧客獲得単価)の抑制と成約率の向上に直結するでしょう。
極力、企業の宣伝色を消す
人生経験が豊富なシニアは、情報の裏側を見る傾向にあります。そのため、企業が一方的にメリットだけを並べると、警戒心を抱きやすくなります。
SNSマーケティングを成功させるには、企業が主役として前に出るのを控え、利用者のリアルな声を配置すると良いでしょう。同じ目線を持つ仲間同士の「推奨」を戦略的に掲載することで、情報の信頼性は高まります。SNS広告を「役立つ口コミ」として届ける姿勢が、心理的なハードルを取り除くことにつながります。
タイムパフォーマンスより納得感を意識する
若年層に向けたSNSマーケティングでは、短文やタイムパフォーマンス重視の姿勢が響きます。一方のシニアには、情報の厚みを提供することが大切です。なぜなら、多くのシニアは「納得するまで情報を精査し、失敗を避けたい」という欲求を持つからです。
ただし、単なる長文の掲載では、読み手の負担となり逆効果です。図解や箇条書きを効果的に取り入れ、「情報量は豊富だが、整理され理解しやすい」という視覚的な工夫を凝らすと良いでしょう。
アナログな接点を取り入れる
SNSを使いこなすデジタルシニアであっても、高額な契約や商品の購入を決断する際には、相手の顔が見えない不安をぬぐいきれないものです。そのため、シニア向けのSNSマーケティングでは、出口戦略として「電話相談」や「店舗での確認」といったアナログな接点を用意することが大切です。最終的には「直接人間に確認できる」という安心感があることで、離脱を防ぎ、意思決定のハードルを下げやすくなります。
セキュリティーやプライバシーへの不安を払拭する
シニア層は、インターネット上の詐欺や誤情報をはじめ、意図しない課金にも敏感です。そのため、広告やSNS投稿では、「信頼できる情報の根拠(出典)」や「個人情報の取り扱い」を明記するなど、徹底して安心感を醸成すると良いでしょう。特に個人情報を入力するステップでは、その情報が必要な理由を説明し、心理的ハードルを下げる工夫が求められます。安心・安全への配慮を随所に盛り込むことで、企業としての誠実さが伝わり、最終的な成約率の向上に寄与します。
SNSマーケティングでシニアの心をつかもう!
シニア層へのアプローチにおいて、今やSNSは無視できない存在だと言えます。SNSマーケティング成功のポイントは、彼らの興味関心を理解し、誠実な情報提供を行うことが大切です。
また、シニアの心理や行動特性を捉えたSNS運用は、一般的なマーケティング手法とは異なる専門的なノウハウが求められるのも事実です。
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