食料備蓄

#災害

【設問の概要】

シニア層の何割が「食料備蓄」をしている?
「食料備蓄」の量は足りている?
「食料備蓄」をする際に意識していることは何?

【調査対象】

「コスモラボ」のアンケートモニター

【調査方法】

ネットリサーチ・対面回収

【調査時期】

2024-02

【回答者数】

438

【総評】

■7割弱の人が、災害に備えた食料の備蓄を「していない」と回答した。
■7割強の人が、食料備蓄は最低でも3日分の確保が目安とされていることを「知っている」と回答した。
■4割弱の人が「2~3日分」の食料を備蓄していると回答したが、「備蓄をしていない」と回答した人も3割ほどいた。
■7割の人が、日常的に非常食を食べて買い足し、常に新しい非常食を備蓄する「ローリングストック法」を「していない」と回答した。
■食料備蓄をする際に意識していることについて、最も多い回答は「普段よく食べる食品や慣れ親しんだ味を選ぶ(お気に入りのレトルト食品、缶詰など)」だった。

日本のように地震や台風などの自然災害が頻繁に起こる状況下で、食料備蓄は非常に重要とされています。特にシニア層にとって、災害時に自立して対処できる準備は極めて重要です。

しかし、7割弱の人が「災害に備えた食料の備蓄をしていない」と回答していることから、多くのシニアが災害時の食料不足に直面するリスクを抱えていることが読み取れます。一方で、備蓄の目安とされる「(最低でも)3日分の食料の確保」が必要であることについては、7割以上が「知っている」と回答していますが、実行に移していない人が多いようです。

現在備蓄している食料については、4割弱の人が「2~3日分」と回答している一方で、3割の人は「全く備蓄をしていない」と回答していることから、備蓄をしている人としていない人の間で大きな差があるように見受けられます。

また、7割のシニアが「ローリングストック法」を「実施していない」と回答しています。これは、備蓄した非常食を日常的に消費し、新しいものを補充することで、賞味期限切れになるのを防ぎながら、常に新鮮な食料を保持するのに効果的な方法です。しかし、多くの人が実施していないことから、災害時に古い、または賞味期限が切れた食料に頼るリスクが高まると考えられます。

食料を備蓄する際に意識していることとして、「普段よく食べる食品や慣れ親しんだ味を選ぶ」、「保存性の良い食料品を多めに買い置きする」という点が挙げられました。馴染みのある味はストレスの軽減にもつながるため、非常に重要な選択基準であると言えます。しかし、これらの食品が必ずしも栄養バランスが取れているわけではないため、備蓄食料の選定にはさらに注意が必要です。

今後、シニア層の食料備蓄に対する認識と行動のギャップを埋めるためには、その重要性と方法についての情報提供をさらに強化することが必要なのではないでしょうか。自治体や地域のコミュニティが主導となり、定期的に無料のセミナーやワークショップを開催し、知識の普及と意識向上を図ることもその一つです。また、栄養面も考慮し、シニア向けに特化した備蓄食品の開発や、使いやすさ・保存のしやすさを考慮した商品を提供することも有効だと考えられます。

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データタイトル 食料備蓄
調査年度 2024年
価格(税込) ¥29,700
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