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2026.05.29

【2026年版】シニア層のネットショッピングのお困り事に関する実態調査レポート

本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、ネットショッピングの利用経験、不安に感じる点、支払い方法、代替となる注文手段、そしてメールアドレス入力への抵抗感について調査しました。使える人と使えない人を単純に分けるのではなく、どこでつまずきやすいのか、どの条件なら前向きに利用しやすいのかが見えてきました。

【2026年版】シニア層のネットショッピングのお困り事に関する実態調査レポート
  • ネットショッピングは使える人が最多でも、未経験・途中離脱層が厚い
  • 不安の中心は操作よりも、入力ミスと支払いへの心配
  • 現金支払い志向が強く、電話注文の安心感も根強い

インターネットで商品を注文(ネットショッピング)したことはありますか?(有効回答者数:1071名)

インターネットで商品を注文(ネットショッピング)したことはありますか?(有効回答者数:1071名)
「一人で問題なく最後まで購入できる」(42.9%)が最も多く、「やったことがない」(30.6%)、「途中までできるが、最後は不安でやめることが多い」(16.8%)、「ほとんど自分ではできない」(9.7%)が続きました。シニア層の中でも利用状況には大きな差があります。

注目すべきなのは、完全な未経験層だけでなく、“途中までは進めるが最後で止まる”層が一定数いる点です。ネットショッピングの課題は単なるデジタル未経験ではなく、購入確定までの最後の一押しを安心して行えないことにあると考えられます。

ネットショッピングに感じるものはどれですか?(複数選択可)(有効回答者数:612名)

ネットショッピングに感じるものはどれですか?(複数選択可)(有効回答者数:612名)
感じるものでは「操作がむずかしそう」(47.4%)が最多で、「お金・支払いが不安」(40.0%)、「家族に頼んでいる」(34.0%)、「本当に届くか心配」(26.6%)が続きました。操作面と金銭面の不安が強く、家族依存も少なくありません。

この結果は、ネットショッピングへの抵抗感が“画面の使い方”だけではなく、“本当に安全に完了できるのか”という信頼の問題にも広がっていることを示します。機能改善だけでなく、安心材料の見せ方が重要なテーマになりそうです。

ネットで買い物をするとき、「ここが心配で進みにくい」と感じることはどれですか?(複数選択可)(有効回答者数:612名)

ネットで買い物をするとき、「ここが心配で進みにくい」と感じることはどれですか?(複数選択可)(有効回答者数:612名)
進みにくさの理由では「入力を間違えたらどうなるか不安」(58.5%)が突出し、「注文が完了したか分からない」(28.8%)、「家族に確認してからにしようと思った」(28.6%)、「元の画面に戻れなくなりそうで怖い」(20.9%)が続きました。

ここから見えるのは、操作そのものができないというより、“失敗した後の回復手段が見えない”ことへの不安です。やり直し方法や完了確認が分かりやすく示されれば、途中離脱をかなり減らせる余地があると考えられます。

ネットショッピングをするとき、どの支払い方法を使うことが多いですか?(有効回答者数:1071名)

ネットショッピングをするとき、どの支払い方法を使うことが多いですか?(有効回答者数:1071名)
支払い方法では「コンビニ払い」(43.9%)が最も高く、「クレジットカード」(23.0%)、「代金引換」(11.9%)が続きました。「家族・身内に支払ってもらっている」(6.6%)や「PayPayなどのスマホ決済」(6.1%)は少数にとどまっています。

シニア層にとっては、カードやスマホ決済よりも、現金に近い手段のほうが心理的なハードルが低いことが分かります。ネットで注文しても、支払いだけは身近な方法で完結したいというニーズが強いようです。

ネットショッピングの支払い方法について、あなたに一番近いものはどれですか?(有効回答者数:1071名)

ネットショッピングの支払い方法について、あなたに一番近いものはどれですか?(有効回答者数:1071名)
「代金引換やコンビニ払いなど、現金で支払える方法が安心」(63.6%)が圧倒的で、「クレジットカードを使っているが、できれば使いたくない」(18.4%)が続きました。「スマホ決済はよく分からず不安」(6.0%)、「支払い方法が多すぎて迷うことがある」(4.9%)は少数です。

つまり、支払い方法の多様さ自体が価値になるとは限らず、むしろ“なじみのある支払い方が選べること”が安心感につながっています。新しい決済手段を増やすより、現金感覚で使える選択肢を明確に見せるほうが有効と考えられます。

調査概要

調査対象 コスモラボのアンケートモニター
調査地域 全国
調査方法 ネットリサーチ
調査時期 2026年1月実施
回答者数 1071名
調査会社 コスモラボ ( コスモヘルス株式会社 )
総評 本調査から、シニア層のネットショッピング利用は一様ではなく、「一人で問題なく最後まで購入できる」(42.9%)が最多である一方、「やったことがない」(30.6%)、「途中までできるが、最後は不安でやめることが多い」(16.8%)も多いことが分かりました。完全な未経験者だけでなく、“あと一歩で止まる層”が厚いのが大きな特徴です。
ネットショッピングへの不安は「操作がむずかしそう」(47.4%)、「お金・支払いが不安」(40.0%)に集まり、実際に進みにくい理由では「入力を間違えたらどうなるか不安」(58.5%)が突出していました。これは、高度なITスキル不足というより、失敗時の見通しや安全性への不安が大きな障壁であることを示しています。
支払い面では「コンビニ払い」(43.9%)が最も使われ、「代金引換やコンビニ払いなど、現金で支払える方法が安心」(63.6%)という意識も非常に強く出ました。カードやスマホ決済を増やすことより、現金感覚に近い支払い選択肢を残すことが、利用継続の安心感につながっていると考えられます。
また、ネット以外では「電話で注文している」(44.5%)が高く、メールアドレス入力でも「持っているが、入力するのが不安」(43.0%)が最多でした。シニア層は“情報を持っていない”のではなく、“正しく使いこなせるか不安”という状態にある人が多いと読み取れます。
総じて、ネットショッピングの拡大には、機能を増やすことよりも、確認しやすさ、やり直しやすさ、現金支払いへの対応、入力サポートの分かりやすさが重要です。シニア層向けには、安心して最後まで進める導線設計そのものが最も大きな価値になると考えられます。