• アンケート調査

2026.05.29

【2026年版】シニア層の歩くことに関する実態調査レポート

本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、日々の歩行量、歩くときの変化、外出頻度、将来の歩行不安、そして元気に歩き続けるために意識していることについて調査しました。今は歩けていても、将来への不安を強く抱えている人が多く、日常の小さな工夫と備えの重要性が見えてきました。

【2026年版】シニア層の歩くことに関する実態調査レポート
  • 日常的に歩いている人は多いが、余裕の低下を感じる層も厚い
  • 目立つ不調より、転倒や長く歩けなくなる将来不安が強い
  • 歩き続けるための意識は高く、支出意向も一定水準にある

1日にどのくらい歩いていますか?(有効回答者数:1524名)

1日にどのくらい歩いていますか?(有効回答者数:1524名)
「10~30分」(31.5%)が最も多く、「30分~1時間」(29.8%)が続きました。「1時間以上」(17.5%)も一定数あり、「10分未満」(10.6%)、「ほとんど歩かない」(10.6%)は少数派です。

シニア層の多くは、完全に動かないわけではなく、日常生活の中である程度の歩行を維持しています。ただし活動量には差があり、習慣的に歩けている層と、最低限の移動にとどまる層の二極化も見えてきます。

以前より「歩くときに余裕がなくなった」と感じますか?(有効回答者数:1524名)

以前より「歩くときに余裕がなくなった」と感じますか?(有効回答者数:1524名)
「変わらない」(39.7%)が最多でしたが、「少し余裕がなくなった」(33.7%)、「かなり余裕がなくなった」(16.7%)を合わせると半数が歩行時の余裕低下を実感しています。「以前より余裕がある」(7.2%)は少数です。

今すぐ深刻な問題ではなくても、“以前との違い”に気づいている人が多い点は重要です。歩く力の低下は急激というより、少しずつ進む変化として受け止められており、早めの対策意識につながりやすいテーマだと考えられます。

歩くときに意識していることはありますか?(複数選択可)(有効回答者数:1524名)

歩くときに意識していることはありますか?(複数選択可)(有効回答者数:1524名)
「背筋を伸ばすようにしている」(61.0%)が突出し、「転ばないように注意している」(49.7%)、「歩幅を広くするようにしている」(34.4%)が続きました。「特に意識していない」(9.8%)は少数にとどまります。

歩行は無意識の動作ではなく、かなり意識的にコントロールされていることが分かります。特に姿勢や転倒予防への意識が高いことから、シニア層にとって歩くことは健康維持だけでなく、安全確保の行動でもあるようです。

信号が青のうちに渡りきれますか?(有効回答者数:1524名)

信号が青のうちに渡りきれますか?(有効回答者数:1524名)
「余裕で渡れる」(75.3%)が大半を占め、「少し急げば渡れる」(18.4%)が続きました。「不安を感じることがある」(5.4%)、「渡りきれないことがある」(0.9%)は少数です。

現時点では基礎的な移動能力を保っている人が多い一方で、余裕を持って渡れるかどうかは今後の自信にも影響する指標です。まだ問題が小さい段階だからこそ、維持のための備えが意識されやすい項目だといえます。

最近、外出の回数はどうですか?(有効回答者数:1524名)

最近、外出の回数はどうですか?(有効回答者数:1524名)
「変わらない」(61.1%)が最も高く、「少し減った」(17.1%)、「以前より増えた」(14.9%)、「かなり減った」(6.9%)が続きました。大きな外出減少は少数派です。

つまり、現段階では歩く不安がすぐに外出抑制へ直結しているわけではありません。ただし少しずつ減っている層も一定数いることから、歩行への自信低下が今後の行動範囲に影響する入り口になっている可能性があります。

調査概要

調査対象 コスモラボのアンケートモニター
調査地域 全国
調査方法 ネットリサーチ
調査時期 2026年3月実施
回答者数 1524名
調査会社 コスモラボ ( コスモヘルス株式会社 )
総評 本調査から、シニア層の多くは今も一定の歩行量を保っている一方で、将来の歩行低下に対する不安をかなり強く抱えていることが分かりました。1日の歩行時間は「10~30分」(31.5%)、「30分~1時間」(29.8%)が中心で、信号も「余裕で渡れる」(75.3%)人が多数派です。
しかし歩くときの感覚では、「少し余裕がなくなった」(33.7%)、「かなり余裕がなくなった」(16.7%)と、半数が変化を実感していました。現時点で重大な支障はなくても、以前との違いを感じ始めていることが、将来不安の背景にあると考えられます。
実際、将来不安では「転倒してケガをしないか心配」(50.7%)、「長く歩けなくなるのが心配」(50.1%)が高く、歩けなくなること自体にも「とても不安」(50.3%)が集中しました。歩く力の維持は、単なる運動能力の問題ではなく、自立した生活や外出機会、旅行など人生の自由度を支える基盤として認識されています。
そのため、日常では「背筋を伸ばすようにしている」(61.0%)、「転ばないように注意している」(49.7%)、「体操・ストレッチ」(55.4%)、「散歩」(51.6%)など、無理のない工夫を続けている人が多く見られました。歩くことは、衰えを感じてからではなく、今のうちに守りたい力として意識されています。
総じて、シニア層の歩行支援では、今困っているかどうかだけでなく、“これからも歩ける自信を持てるか”が大きな価値になります。転倒不安の軽減、長く歩ける安心感、日常で続けやすい予防行動をどう支えるかが、今後の重要なテーマになると考えられます。